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ザ・コレクション
《その4》


伊万里津大橋から少し上流にいくと「相生橋(あいおいばし)」があります。江戸時代、この相生橋のたもとには船着場があったそうで、陶磁器の交流拠点として栄えていたそうです。相生橋には数種類のレプリカ作品が設置されています。欄干の橋には「伊万里色絵楼閣山水文大壺」、「伊万里色絵酒樽乗人物型注器像」、「伊万里色絵鸚鵡(おうむ)像」があり、橋の中央には「伊万里色絵菊梅文壺(燭台仕立)」があります。いずれも現代の技術により、江戸時代当時のものよりも大きくつくられています。
▲「伊万里色絵
 酒樽乗人物型注器像」

▲相生橋の「伊万里色絵楼閣山水文大壺」

▲「伊万里色絵鸚鵡(おうむ)像」

▲橋中央の「伊万里色絵菊梅文壺(燭台仕立)」

▲「染錦四季草花文大壺」
伊万里市街地には伊万里湾にそそぐ伊万里川が通っているため、何箇所も橋があります。この「伊万里津大橋」は国道204号線にかかる架橋で、伊万里川の最下流に位置しています。「津」とは港町のことを示しており、この伊万里津からヨーロッパなどへ伊万里焼が輸出されていったのだそうです。
この大橋中央の左右には「染錦四季草花文大壺」、「染錦花見風俗絵大壺」という高さ1.5mほどの大きな壺が飾られています。これは江戸時代に輸出されていた当時の古伊万里の約2倍の大きさで再現したものだそうです。

▲瓢箪で鯰を押さえている「伊万里色絵瓢箪鯰唐子像」

相生橋からさらに上流に行くと朱塗りの柵がひときわ美しい「延命橋」があります。ここには可愛らしいこどもの像のレプリカがあります。鯰を取り押さえている様子をあらわした「伊万里色絵瓢箪鯰唐子像」と、碁盤の上にあぐらをかいている「伊万里色絵碁盤乗唐子座像」。どちらも当時の作品より大きくつくられています。そしてこの像の台に付いているボタンを押すと「いまりまだら」というメロディーが流れてきます。「いまりまだら」とは江戸時代の陶器商人たちの間で商談が成立したときに、宴席などで歌われていた祝い歌だそうです。

▲「伊万里色絵碁盤乗唐子座像」
その3その5
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