松岡コレクション名品選 東洋陶磁名品展
<会期>平成16年1月6日〜4月18日
 松岡美術館所蔵の東洋陶磁は、国内の陶磁器コレクションの中でも優れた鑑賞陶磁コレクションとして知られています。「鑑賞陶磁」とは、茶陶などの実用品としてのやきものではなく、美意識を第一とした鑑賞性に優れた美術品としてのやきものです。現在北京・台北の両故宮博物院に所蔵される宮廷陶磁は質・量ともに世界で最も優れた鑑賞陶磁コレクションであり、また20世紀初頭の欧米において収集された東洋陶磁コレクションもほとんどが鑑賞陶磁コレクションです。欧米のオークション市場から蒐集された当館所蔵の東洋陶磁も、故宮や欧米のコレクションと同じく気品にあふれた鑑賞性の高い陶磁コレクションといえます。
 本展では、特に鑑賞陶磁として高く評価されている中国陶磁と高麗青磁の優品を館蔵品の中から精選して展観いたします。中国陶磁は独自の優れた製陶技術に支えられた高い芸術性をもつやきものであり、漢代から清朝にかけての各時代の優品を中心にご紹介致します。また、高麗青磁はその中国の越州窯青磁から影響をうけて生まれた高麗時代を代表するやきものであり、「翡色」と呼ばれた美しく澄んだ青緑色釉をもつ高麗青磁は当時から高く評価されていました。今回は館蔵の高麗青磁約15点を出陳いたします。当館所蔵品を代表する東洋陶磁コレクションの名品をこの機会にご堪能いただければ幸いです。
■展示作品 ・灰釉双耳壷        中国・後漢時代
・青磁人物楼閣壷     中国・西晋時代
・青磁貼花牡丹唐草文瓶 中国・南宋時代 龍泉窯
・青磁蟠龍壷        中国・南宋時代 龍泉窯
・白磁劃花蓮花文盤    中国・北宋時代 定窯
など約60件

会場 松岡美術館
住所 〒108-0071 東京都港区白金台5-12-6
電話 03-5449-0251
入館料 一般800円/中高大生500円(20名以上の団体は各100円引)
65歳以上・障害者100円引
交通 ・地下鉄南北線・都営三田線「白金台」駅 出口1番から徒歩6分
・JR「目黒」駅 東口バスターミナルから バス停「東大医科研病院西門」下車
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
URL http://www.matsuoka-museum.jp/
併設展 近代日本画にみる 花鳥の美展 
会期平成16年1月6日〜4月18日 会場:2階展示室
常設展
古代オリエント美術/ガンダーラ・インド彫刻/ヨーロッパ現代彫刻