 財団法人今右衛門古陶磁美術館では、開館以来、色鍋島の名品を中心に企画展示してまいりましたが、このたび秋季特別企画展では、『色鍋島展〜江戸期から現代まで』を開催いたします。
江戸期佐賀鍋島藩のもと、精巧な技術による「色鍋島」は、時代の流れの中で高い品格と高い技術を追い求め、崇高な色絵磁器を創り出し、代々の権力者たちを魅了してきました。その秘められた美は、明治・大正・昭和において歴代今右衛門たちが数々の苦難を乗り越え、現代に見事に復活させることができました。
本展では時代の流れを追って、試行錯誤の跡が窺える初期鍋島、精巧な技術のもと崇高な格調を醸し出す最盛期鍋島、繊細な筆致の後期鍋島、そして、鍋島の復興に努めた歴代今右衛門による現代鍋島の優品五十余点を展示いたします。
350年という長い色鍋島の歴史の中で、常に時代に応じ、常に斬新で美しく、高い品格を追い求めた色鍋島の世界をご堪能いただければ幸いに存じます。
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