日韓国際交流特別企画展
高麗青磁の誕生 初期高麗青磁とその展開
<会期>平成16年9月18日(土)〜12月12日(日)
 高麗時代(918〜1392)につくられた青磁は、韓国陶磁史の一つの黄金時代を築きました。中国の越窯(えつよう)や汝窯(じょよう)などの影響を受けながら発達した高麗青磁は、その釉色の美しさから「翡色(ひしょく)」と讃えられ、あるいは独自の発展を遂げた象嵌という装飾技法など、青磁芸術の頂点を極めた中国・宋時代の青磁にも勝るとも劣らない独自の陶芸美の世界をつくり上げました。また貿易品として日本にも招来され、我が国のやきものにも少なからず影響を与えており、日本人にもゆかりの深いものとなっています。しかし、その高麗青磁の誕生をめぐっては、不明な点が多く、これまで大きな謎とされてきました。
 本展では、韓国の海剛(ヘガン)陶磁美術館、湖巌(ホアム)美術館、康津(カンジン)青磁資料博物館所蔵の窯跡出土の初期高麗青磁の陶片資料を中心に、当館所蔵の高麗青磁の名品や関連する中国陶磁資料などを加えた約百十点を展示します。近年の韓国における研究成果と最新の考古学的発掘成果を日本で初めて紹介し、高麗青磁誕生の謎の一端に迫ります。
■展示構成
第1部 初期青磁窯跡とその出土品〜陶片資料など約70点
第2部 翡色青磁の完成とその展開〜館蔵高麗青磁の名品など約40点

■ビデオ上映
「初期高麗青磁―研究の最前線―」(約25分)会期中連続上映

会場 大阪市立東洋陶磁美術館
住所 大阪市北区中之島1-1-26
電話 06-6223-0055
入館料 一般600円(500円)/高校・大学生450円(340円)
※( )内は20名以上の団体料金
身体障害者手帳、ツルのマーク付健康手帳、大阪市交通敬老乗車券等をお持ちの方、中学生以下は観覧料が無料になります。
交 通 地下鉄御堂筋線/京阪電車「淀屋橋」、堺筋線/京阪電車「北浜」各駅より徒歩5分
開館時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(ただし、9/20、10/11は開館)、9/21(火)、24(金)、10/12(火)、11/4(木)、24(水)
URL http://www.moco.or.jp/
特集展示 「千峰翠色の世界―越窯青磁」