企画展
近代美濃焼の先駆者達
<会期>平成16年9月3日(金)〜10月24日(日)
 明治維新後政府は、近代産業の移植と輸出振興を柱とした殖産興業政策を推進しました。国内産業の育成や輸出にあたって大きな役割を果たしたのは内国勧業博覧会や万国博覧会などです。美濃においては西浦円治に代表される多くの人々が博覧会へ陶磁器を出品して賞を受賞するなど美濃焼の声価を高め海外貿易のために貢献しています。またこの時代美濃の各地で盛んに成形や絵付、焼成方法など品質向上を目指す研究と開発が行われ海外輸出が次第に増加していきます。明治時代において確立された技術や産業構造は、近代窯業の体制を樹立し、現代へと直接的に継承、発展する礎となったもので極めて重要な時期であったといえます。今回の展示では、近代美濃焼の発展の礎を築いた人達の作品や博覧会に関係する資料を展観し、当時大量生産が主流であった美濃焼に今においてなおなお高く評価される美術的、技術的にも高いレベルで生産された作品を紹介します。
■展示構成
1、各地の先駆者の紹介
   《多治見》西浦円治、加藤五輔
   《土 岐》深萱英治、山中友吉、水野勘兵衛、中島玉吉、水野鎌太郎
   《瑞 浪》曽根庄兵衛、中村弥九郎
2、博覧会の紹介

会場 土岐市美濃陶磁歴史館
住所 〒509-5142 岐阜県土岐市泉町久尻1263
電話 0572-55-1245
入館料 大人200円(150円)/高校・大学生100円(70円)/小中学生50円(30円)
※( )内は20名以上の団体料金
交 通 JR中央本線「土岐市駅」より徒歩10分
中央自動車道「土岐インター」より車10分
開館時間 10:00〜16:30(ただし入館は16:00まで)
休館日 月曜日(ただし9月20日、10月11日は開館)、9月21日・22日・24日、10月12日・13日は臨時休館
関連イベント ・講演会「近代窯業の展開」
 講師/仲野泰裕氏(愛知県陶磁資料館学芸部長)
 会場/土岐市文化会館2階大会議室(美濃陶磁歴史館隣)
 日時/9月26日(日)13:00〜

・当館学芸員による展示説明会
 日時/9月26日(日)15:00〜