詩情の陶彫 藤平伸展
<会期>平成16年10月1日(金)〜12月25日(土)
 藤平伸は1922(大正11)年、京都五条坂に藤平陶器所を営む藤平政一の次男として生まれました。父の仕事を見ながら成長した藤平伸は、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)窯業科に入学しましたが、2年目にして結核にたおれ、4年間の療養生活を余儀なくされました。戦後、藤平陶器所は復活しましたが、次男の藤平伸は比較的自由に陶芸以外の絵画などにも取り組むことができました。藤平伸がはじめて公募展に陶芸作品を出品したのは遅咲きの31歳、「日展」初入選でした。陶芸に対する気負いもなく、まさに自然体の姿勢は、以来50年を経た今日まで続く藤平伸の作陶の詩情の源なのかもしれません。
 数々の受賞歴に輝き、京都市立芸術大学の教授まで務めた藤平伸は、現在京都東山の陶房で、悠々と詩情あふれる作品を作り続けています。
 今回はパラミタミュージアムの収蔵作品100点余りを展示し、藤平伸の文人的感性が生み出す陶彫の世界をお楽しみください。

会場 Paramita Museum(パラミタ ミュージアム) 2階第4企画展示室
住所 三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21−6
電話 0593-91-1088
入館料 一般1,000円(4枚セット券3,000円)/大学生800円/高校500円/中学生以下無料
交 通 ・東名阪四日市ICより国道477号(湯の山街道)を湯の山方面へ約6.5km
・近鉄「四日市駅」下車、近鉄湯の山線に乗り換え約25分「大羽根園駅」下車。徒歩5分
休館日 年中無休
開館時間 9:30〜17:30(入館は17:00まで)
URL http://www.paramitamuseum.com/
関連イベント ・同時開催「河本太郎展」
・作家による作品解説
故河本五郎氏の長男で陶芸家の河本太郎氏が両展の作品を解説します。
日時 4/18(日)、5/16(日)、6/20(日) 14:00〜15:00