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2009 おすすめ展覧会
−全国美術館で開催のやきもの関連展覧会−
現代工芸への視点
装飾の力
<会期>平成21年11月14日(土)〜22年1月31日(日)
 装飾に対する意識の高まりは、日常の生活の中でも強く感じられ、さまざまな現象として見ることができます。身近なところでは、デコレーションの短縮形である「デコ」という言葉とともに表されたデコ電や、ネイルアートなどがその代表的なものと言えるでしょう。
この現象は、個性を表現する工芸制作の中においても見られ、とくに近年、大きなうねりとなりつつあります。ところがこうした動きは、実は、いまに始まったことではなく、縄文時代中期の火焔土器に見られる器体を飾る激しい造形や、桃山時代の絢爛豪華な意匠、明治時代につくられた器物に動物や植物を張り付けた輸出工芸品など、脈々と受け継がれてきています。
そして今日においては、過剰なまでに装飾を施し、作品という立体を飾るためというよりも、まるで装飾するという行為そのものが目的となって立体を構築し、個性を打ち出している工芸作品が、盛んにつくり出されています。こうした作品からは、素材との密接な関わりを通じて、人と「もの」との原初的な関係を回復しつつ、新たなアプローチを模索しているかのような気配が感じられます。
本展では、「装飾」をひとつのキーワードとして、現代に生きる工芸家に受け継がれた日本人の美意識をあらためて感じ取りながら、21世紀における工芸制作と表現活動の可能性を探ります。

会場 東京国立近代美術館工芸館
住所 〒102-0091
千代田区北の丸公園1-1
電話 03-5777-8600
入館料 一般 500(350)円  大学生 300(150)円 高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料
※( )内は20名以上の団体料金、いずれも消費税込。
※学生証、年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
開館時間 10時−17時(入館は16時30分まで)
休館日 月曜日(ただし11月23日、2010年1月11日は開館)、11月24日(火)、12月28日(月)〜2010年1月1日(金)、12日(火)
URL http://www.momat.go.jp/
交通 東京メトロ東西線「竹橋駅」下車 徒歩8分(1b出口)
東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」下車 徒歩12分(2番出口)
関連イベント ※いずれも14時から、申込不要、参加無料(要観覧券)

○アーティスト・トーク
11月22日(日) 徳丸鏡子(出品作家、陶芸家)
12月13日(日) 森野彰人(出品作家、陶芸家)
2010年1月10日(日) 植葉香澄(出品作家、陶芸家)

○ギャラリー・トーク
12月6日(日) 木田拓也(当館主任研究員)
2010年1月24日(日)唐澤昌宏(当館主任研究員)

○タッチ&トーク
工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム。
毎週水・土曜日
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