(2001年メモリーボックスにてお寄せいただいたメッセージを掲載しております)

奈良県:まつこさん より (2001.12)
 初めて赤膚焼で抹茶茶碗をつくったときのこと。焼きあがったものを主人に見せたら、「よくできたね。初めてにしては上出来」と褒めてくれて嬉しがってたら、「漬物の鉢に抜群」と言われてしまいました。(−−;)
スタッフより: 「漬物の鉢」はちょっとショックですね(^^; でも陶芸体験をされた方のお話しを伺うと、土を触るのは楽しいとよく聞きます。

佐賀県:kattさん より (2001.12)
 インターネット陶芸祭の「秋祭り」のコーナーを見て、11月の初めに鍋島藩窯秋祭りに行ってきました。どちらの窯か忘れてしまいましたが、貫入が二重に入っているように見える湯呑みがあり、非常に気に入り購入しました。この湯呑み、使ってみて驚いたのが、お茶を注ぐと、二重に見えた貫入が一重に見えるのです。貫入の中にお茶が浸みているのでしょうか?これもまた変化があって、ますますお気に入りの湯呑みになりました。この湯呑みを買ってから変わったことと言えば、日本茶をよく飲むようになりました。折角のお気に入りの湯呑みですから、出来る限り使いたいですからね。
スタッフより: これから益々熱いお茶が美味しい季節ですね。お気に入りの湯呑みで飲むお茶は、また格別でしょうね。

福岡県:tomoさん より (2001.12)
 随分昔のことですが、OL時代に希望する職場に転籍が決まり、ほっとしましたので、休暇をとって今は亡き母と2人で有田に行きました。九州陶磁文化館で素晴らしい陶器を見学した後、タクシーで陶器のお店を案内して頂きました。あるお店で桃の絵が描かれている花瓶を見つけました。少し高価でしたが、母も気に入った様子だったので買って帰りました。この時はまだ独身でしたが、嫁いだ今もこの花瓶を見るたびにやさしかった母のことを思い出します。
スタッフより: 思いで深いやきものの旅のお話ですね。桃の花瓶も素敵なtomoさん親子にかわいがってもらって、嬉しいのではないでしょうか。

熊本県:ナヅナさん より (2001.12)
 40年ほど前、両親が有田の陶器市で求めた柿の形、色をした蓋者の小振りの器。初めてみる陶器の美しさでした。陶器市が来るたびに、今は亡き両親を柿の器とともに思い出します。
スタッフより: このようなお話を伺うと、本当に有田陶器市の歴史は長いのだなと思います。そして皆さんのお宅の思い出にもなっているんですね。来年はぜひナヅナさんも、有田陶器市へお越しください。

愛媛県:ひめちゃんさん より (2001.12)
 主人と結婚する前、備前に行き手動のろくろで陶芸初挑戦。そのとき作ったマグカップ、湯のみの格好の悪かったこと。四苦八苦して中々のできばえかも?と自信満々だったのに、後日焼きあがった物を見て、苦笑い。重すぎて使い物にはならなかったけど、あれから10年。今でも我家の食器棚で自己主張して飾られてます。
スタッフより: これこそ自分だけのお宝ですよね。ろくろって見ていると楽しそうですが、結構難しいですよね。

岐阜県:ものずきさん より (2001.12)
 燃えさかる火の中を命からがら避難場所の防 空壕まで辿りついた時、ホッとして気がついたのが右手にしっかりと握りしめていたその瓶子である。空襲警報を耳にして間もなく火災に気づき路上に飛び出したが、火勢が強く着衣が焼け焦げる程で非常持出しの袋を目の前の防火用水に投げ込んだ事だけは記憶しているが、瓶子には無意識であった。適度に曲がった口が用水の底の溜まり水を汲みやすくし連れ立って逃げた母と自分の衣服に水をかけていたのである。
戦前の陶器市で「坊や、父ちゃんのお供か、エライぞ、褒美にこれをやる」丹念に見て歩く親父の後で不機嫌面した私に露店の人が差し出した。口は変形し膨らみ部分に凹みのある徳利のような花瓶?横目でチラッと見て受け取らぬ私に父は「面白いねその形、焼も悪くないし薬も色合いも上品だ、もらっとけ」・命の恩人は我が家の床 の間に今もある。
スタッフより: ものずきさんの歴史を語るような花瓶(瓶子)ですね。きっと大事な物だと思われていたので、緊急時にも無意識に手に持たれていたのでしょうね。

岡山県:nanaさん より (2001.12)
 以前は焼き物にあまり興味がなかったのですが、備前焼まつりに行ってたまたま見付けたコーヒーカップとソーサーがあり、そ れがとても気に入り大切に使っています。それは1個5,000円ぐらいで私には少し高かったのですが2つ買いました。マグカップぐらいの大きさでモーニングコーヒーでも、スープでも、お花をいれてもよくて、1番気に入ったのは形でズングリしていますがその丸みがとても良くて、持つところも具合が良くて、いまはモーニングコーヒーをそれで飲んでいます。 それ以来備前焼、焼き物にとても興味がわき今日に至っています。
スタッフより: 自分の気にいったものを見つけると、やきものへ対する好奇心も湧いてきますよね。岡山の備前焼は色々な表情があり、素敵ですよね。

兵庫県:もりこさん より (2001.12)
1年前、近場の陶芸教室なるものに行きました。以前から興味はあったのでとても楽しみしていました。陶芸といえばろくろ。一見、簡単そうに見えるのは気のせい?・・しかし、そこでは手びねりの体験だったのですが、昔懐かしい粘土細工みたいな感覚で湯のみを作りました。出来あがりはぼこぼこでとても分厚い湯のみになりました。ちょっと使えるような代物ではないのですが、ほっこり気分にさせてくれる温かな湯のみとなりました。また、兆戦してみたいと思います。
次回は絶対にろくろを回すぞ!!!!!
スタッフより: スタッフの間でも絵付けやろくろを体験したことがあります。失敗したなと思っても、できあがり品を手にとると嬉しいものです。