広島県:Kさん より (2002.08.29)
「愛知県陶磁資料館コレクション展」

 本日、プレゼントであたりました招待券で、山口県立萩美術館で実施中の愛知県陶磁資料館コレクション展に行って参りました。
古代から現代までの幅広い時代の様々な地域の陶磁器のコレクションは素晴らしいの一言でした。特に縄文時代の土器は教科書ぐらいでしか見たことがありませんでしたが、先人の美へのこだわりを感じさせられました。
 実は私は出身が岐阜ですので、愛知県陶磁資料館に行ってみようと思っていました。このようなところで観ることが出来て大変ありがたく思います。これからも、このようなプレゼント、企画を期待します。
スタッフより: うまか陶展覧会チケットプレゼントに当選なさったKさん。早速おでかけいただき、こちらも嬉しいです。愛知県陶磁資料館コレクション展は、日本の陶磁歴史を一堂に鑑賞できる、やきもの好きにはたまらない企画ですね。美術館めぐりの旅も楽しそうです。

東京都:yamyamさん より (2002.08.20)
「京都五条坂陶器市」

 昨年は山科の方の陶器市に行きましたが、今年は五条坂の方の陶器市へ行ってまいりました。最終日です。朝9時スタート、終わりが夜11時と、これまたハードな陶器市です。朝9時、まだお店はぼちぼちあける準備をしています。五条坂陶器市で不便なのは、道路が国道1号という片側3車線くらいある大きな通りなので、あっちへふらり・こっちへふらりができにくいのです。結局、通りに沿ってぐるぐる巡回するはめになりました。
山科の陶器市と違うなと思ったのは、清水焼のお店もたくさん出ていますが、それにもまして個人作家さんのお店の多いこと!! それこそ全国各地から集まっているような感じです。安いものを大量に買うお買い物スタイルではなく、自分の感性に合う作家さんを探すのが面白い、お買い物となりました。
スタッフより: 「京都五条坂陶器市」という響きからなにやら雅な世界をイメージさせますね。個人作家さんの出店が多いとのことですが、自分の感性に合う器を探す楽しみが増しそうです。

東京都:yamyamさん より (2002.08.02)
会津のせと市は朝が勝負!?

 毎年8月第一日曜日に行われる「せと市」を控えた、会津本郷焼の里に行ってまいりました。本番の「せと市」は、朝4時から12時までとあって、おねぼうさんの私は「パス〜」です。以前に訪れた時と比べ、美術館などもできて、より散策しやすい町となったみたいです。窯元さんもわりと固まっているし、昔ながらの登り窯でやってらっしゃる作家さん系の窯から、工場見学をさせて下さる工場系の窯までいろいろあります。私は「ニシン鉢」で有名な宗像窯さんのファンなので、今回もそちらへ。白をベースに、辰砂系の微妙に緑紫がかったなまこ系の釉がきれいな窯です。次に、新しくできた美術館へ。なんと、美樹館からも、「せと市」へ所蔵品を出店なさるということで、値段つけの真っ最中。コレはもしかしたらお買い得??
最後に陶器会館を覗いたら「粘土有ります」の張り紙が。覗いたら「佐賀県有田」の粘土工場のダンボールに入った半磁器系の粘土が積んで有りました。福島は会津と佐賀県をつなぐ、思わぬ焼き物の絆?? ちいさな窯業地は何処も原料難のようですね。
スタッフより: 「ニシン鉢」いいですねえ。なんともいえない用の美がありますよね。私も本場に行ってみたいです。美樹館から「せと市」へ出店とは驚き!粘土のお話もおもしろい!うーむ、土はめぐり土にかえる??

東京都:yamyamさん より (2002.06.10)
「大堀相馬焼の里を訪ねて」

 相馬野馬追いで有名な相馬から50kmほど南へ下った、浪江町の田園の中に大堀相馬焼の窯元はあります。大堀相馬焼といえば、貫入の青ひびと駒の絵。量産品では駒の絵もプリントの同じ絵ですが、一点ものでは、一頭一頭、違った駒の絵が絵付けされています。
 GWに行われる陶器市では、駒の絵をその場で紙に書いてくれるイベントもあったりして楽しいです。大堀相馬焼の特徴は、上にも書いたように青ひびと駒の絵ですが、実は熱くないように二重になった湯のみとか、急須を兼ねて、二分してある湯のみとか実用新案(笑)的な製品が多いことでもあります。それだけ生活に密着しているのかな??
 使用している土は、半磁器のねっとり目の土。窯元を訪れた際には、ちょうと窯だしの日で、貫入がはいるピキーン、ピキーンという美しい音を聞かせてもらうことができました。この音は、福島県の名音100選にも選ばれているそうです。また、二重底の湯のみの下部は、黒っぽい釉薬でハート模様っぽいすかし模様が入っているのですが、これは実は磯千鳥とのこと。
浪江町は海にも近い、静かな里でした。
スタッフより: その土地その土地、ならではの土や、伝統の技に出会えるのも旅の醍醐味ですね。デパートなどで、いろいろな地方のやきものを見ることはできますが、やはり生まれた土地の雰囲気や窯の様子を知ると、やきものへの興味もさらに増すことでしょう。みんさんも、ぜひやきものの旅にでかけてみませんか?

東京都 K.Kさん より (2002.05.21)
 加藤卓男さんのシルクロード展に言ってきました。すごく良くて感激しました。ラスター彩の絵を見ていると人物が宗像志功の絵に似ていました
 特に加藤卓男の琵琶の水差しは素敵で蓋の持ち手がバチ見事です またコバルトブルーの小さな壷の両手に鳥がついているのもすごく気に入りました。あまりにもよく復元されていて驚きました。絵も私の大好きな手法でほしくなりました。
スタッフより:  K.Kさんは、うまか陶のプレゼントコーナーで、シルクロード展招待券が当選なさったんですね。その展覧会にお出かけされての感想です。ありがとうございます。実物を見ると、新しい発見がいっぱいありますよね。ぜひ、皆さんもお近くで陶磁器の展覧会がある場合は足を運んでみてください。

東京都:yamyamさん より (2002.03.08)
信楽・常滑・瀬戸への旅

 前にも一度、訪れたことはあるのですが、前回はお買い物旅だったので今回は「観光」+「陶芸体験」してきました。まず、信楽。道路沿いに狸さんを置いてある店が目立ちます。(大物すぎて店のなかにはそりゃ入らないでしょうが)おしゃれなギャラリーとかもあって、「お買い物」メインの焼き物の町の気がします。あちこちにお店が点在しているので、車か自転車がないとつらいかも...。
それにしても、信楽町民と狸の数、どちらが多いの??というくらいの狸の数!!食器と違って、一家に一匹いれば十分だし、そんなに売れるのかなあ??というのは小さな疑問です。
 次に常滑。街中と、郊外にある卸問屋街を尋ねました。街中は、「焼き物の小道」と銘打って、散歩コースが整備してあります。陶磁器会館の駐車場へ車を置いて、街中MAPをもらって、いざ出陣!!標識に従って狭い小路をたどっていくと、それこそ小道中、土管や甕を埋めこんだ塀や坂に出会います。そして高台からみると煙突の山!! 黒板塀に囲まれた窯屋さんに、小道のあちこちでぶつかります。またちょっとしたスペースに、おしゃれなギャラリーや食べ物屋さんもあって、ちょっと「焼き物の街」を観光するのには最適です。そして、お買い物派の人は郊外の卸問屋町へ!! 常滑は急須でも有名ですが,,,、実は植木鉢もお買い得なのでした。普通の植木鉢からちょっとおしゃれなガーデニングテラコッタまで、市価の半額くらいで買えちゃいました。
 そして最後は瀬戸物の街、瀬戸+赤津へ。
最近ではここも、「窯垣の小道」等整備されていますが、常滑ほどではまだありません。おしゃれなギャラリーとかも、あるのはあるのですが、まだ数少ない気がします。今後に期待。それとひきかえ、「窯業関係」のお店の多いこと!! 小道を歩くと、「○○製陶」「△△陶苑」の山、山、山!!「××窯業」等の陶芸材料店もあちこちに。そして「瀬戸キャニオン」から原土を積んだダンプが何台も...。瀬戸からちょっと奥に行った赤津の方は、もうちょっと落ち着いた「窯の里」です。
九月に行われる瀬戸の「せともの祭り」は有名ですが、ここ赤津でも5月に「窯の里まつり」をやっているそうです。各窯元を巡ってのスタンプラリーを行って、普段は足を踏み入れにくい小さな窯元さんを気軽に訪れられるようにしているとか。(各窯とも小さいので、ギャラリーとかも設けてないそうです)この祭りの時になら、焼き物観光しやすいと思います。
 全体的な印象としては、瀬戸+赤津は産業としての「窯業地」であり、「観光+買い物」の街ではあまりないなーという気がしました。でも、ちょっと足を伸ばしていった「愛知県陶磁資料館」の陶芸館では、ご近所の方たちが大勢、和気合い合いと広い作陶室で作陶に励んでおりました。

ここいらへん、窯業地ならではの施設の整い方ですね(安くて設備があって、指導員も大勢いらっしゃった。)ということで、今回の旅はおしまいです。次はどこへ行こうかな??
(参考資料:窯場の一日体験 東日本編@双葉社、全国やきものの里窯元めぐり@弘済出版社)
スタッフより: いやあ、このやきもの旅ルートは参考になりそうですね。植木鉢は、有田焼も最近各種出ていますね。素敵な旅、うらやましいです。

東京都:yamyamさん より (2002.01.30)
「SLに乗って益子へ行こう!!」
新年度の笠間に引き続き、益子へ行ってまいりました。
陶器市のシーズンではないけれど、共販センターの周りは観光バスでいっぱい。
昔は狭かった通りも広くイメージチェンジされ、おしゃれな喫茶店(カフェオレを頼んだら、作家さんのカフェオレボウルで出てきた。感激!!)なんかもできています。磁器が中心の有田とは違い、やはり益子は陶器、それも民芸風の作品が多いです。とはいえ、ちょっと通りを外れると、煙突が累々とある陶都というイメージではなく、やはり田園風景がメインの町でした。浜田庄司さんの収蔵品や作業場を展示してある益子参考館にも足を伸ばしたのですが、どっしりとした萱拭き屋根があたりの風景にピッタリあっていました。
ところで、今回はいつものクルマではなく、真岡鉄道で益子に行ってみました。
休日にはSLが走るので、それに乗るのも目的です。ゆったりとしたSLのゆれと田園風景。楽しい一日でした。
スタッフより: SLで益子とは、楽しそうなやきものの旅ですね。やきものだけではなく、のんびりとした風情を楽しめそうです。九州北部では、昨秋JRの企画で、陶器市列車なるものが出ていました。車から見る風景とはまた違った視点で、その土地のよさを発見できそうです。

東京都:yamyamさん より (2002.01.08)
1/2の新年早々、笠間の初窯市に行ってきました。というより、「ロクロに興味がある〜」という友人を口説いての、ロクロ体験です。あいにくの曇りとあって、人出はまあまあでしたが、家族にお土産品を買うという友人に付き合って、テント巡りをしました。笠間はクラフト系の作家さんが多くて、ヘンな作品が多くて面白いです。市や窯元では、直接作り手さんとお話できて楽しいですね。これが楽しみで焼き物産地へ出かける私。笠間では、上記体験もできるし、陶芸用品(粘土とか)がお土産コーナーにあったりして、「焼き物を一般に広めるゾ」というココロ意気が伝わってきました。次は近いうちに益子へ行く予定です。関東もいろいろイイ焼き物(主に土モノだけどね)が多いですね。
スタッフより: 2002年最初のご投稿、ありがとうございます。楽しそうな笠間の旅が伝わってきます。他産地の様子には、スタッフも興味深々です。益子へのご予定もあるとは、羨ましい!ぜひまたお土産話をお聞かせください。