器の形


鉢


鉢と皿の区別は?簡単にいうと、水ものを入れてこぼれなければ鉢となります。また小型の鉢類を向付(むこうづけ)ともいいます。向付は懐石でなます等を入れ、奥中央(膳の向こう)に置くのでこう呼ばれるようになりました。
 
菊鉢
菊の花びらが開いた様子を
デザインした形です。
片口
鉢の一方に注ぎ口がついて
いるものを片口といいます。
元は醤油などの液体を
口の小さい容器に移すための
台所道具でした。

割山椒
縁から胴部分にかけて
三方に深く切り込みがあります。
まるで山椒の実が割れたような
形をしています。


高台鉢
鉢の下に台がついています。
台鉢ともいいます。
鉢ではなく皿がのっていれば
台皿といいます

柿形
伏せるとへたをつけた
柿のような形をしています。
唐津焼にみられる形です。


どら鉢
漢字では銅鑼鉢と書きます。
縁がまっすぐにたった
浅めの鉢のことです。
寺院や仏具として
使われる銅鑼の形から
ついた名前のようです。

蛤形
唐津焼の鉢にもよく
見られる形で、貝の
ハマグリを模したもの。
自分から見て、つなぎ目を
向こう側に置いて使います。

手付鉢
持ち手が付いた鉢のことですが、
持ち手はもたず器の底を
持つのがマナー。
手鉢ともいいます。
菓子や、焼物を盛るのに使います。