シリーズ山東文物4
原始土器の美 ― 大もん口遺跡出土文物 ―
<会期>平成15年11月1日〜平成16年2月1日
 大もん口文化は、紀元前約4000年〜2500年にかけて中国の黄河下流域に展開した新石器時代の文化です。中国新石器時代の土器といえば、だれもが彩陶と黒陶を思い浮かべることと思いますが、このうちの黒陶は同じ黄河下流域に栄えた龍山文化で盛んに製作されたものです。龍山文化は、本展で取り上げる大もん口文化に後続する文化です。
大もん口文化の頃には、すでに黒陶の製作がはじまっており、他にも彩陶や紅陶、灰陶、白陶が作られ、土器の種類も豊富で、黄河下流域の新石器時代の中でも最も色鮮やかで形のユニークな土器が製作されたと言えます。大もん口文化発見のきっかけとなったのは、その文化名のもとともなった大もん口遺跡の発掘で、検出された墓地やその出土品は中国古代文明の成立を考察する上で多くの資料を提供し、多くの学者を魅了してきました。
 本展覧会では、山東省博物館と山東省物考古研究所が所蔵する大もん口遺跡の紅陶、灰陶、黒陶、白陶、彩陶といった土器106点を通して、中国文明揺籃期の製陶技術と造形力を紹介します。

会場 山口県立萩美術館・浦上記念館
住所 〒758-0074 山口県萩市平安古586-1
電話 0838-24-2400
入館料 一般700円(550円)/学生500円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金。70歳以上と18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、盲学校、養護学校に在学する生徒は無料。
交通 JR東萩駅=タクシー7分/まあ〜るバス20分/徒歩30分
JR小郡駅=バス70分(萩バスセンター下車、徒歩15分)
石見空港(島根県益田市)=バス75分(萩バスセンター下車、徒歩15分)
中国自動車道=小郡インター、美祢インター各50分
開館時間 9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 毎週月曜日休館(祝日は開館)・12月24日〜1月2日、1月13日
URL http://www.hum.pref.yamaguchi.jp/
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第1・第3日曜日 11:00〜12:00 当館学芸員による列品解説を行います。