アメリカ現代陶芸の系譜1950‐1990 
−自由の国のオブジェとうつわ−
<会期>平成16年1月24日〜3月14日
 第二次世界大戦以前、陶芸の分野においてもヨーロッパの影響の色濃かったアメリカでは、戦後になると、民芸陶器などの日本の陶器や、抽象表現主義の絵画の影響を受けて、従来の陶芸の常識にとらわれない、色鮮やかで自由な形態の陶芸作品が制作されました。




アメリカの現代陶芸は、常に同時代の芸術運動と呼応しながら多種多様な表現方法を取り込み、現在に至っています。本展は、1950年代から90年代にかけて制作された69名の陶芸家による131点の作品を通して、戦後大きな変貌を遂げてきたアメリカ現代陶芸の約40年の歩みを紹介するものです。
アメリカの現代陶芸をリードしたピーター・ヴォーコスのほか、トシコ・タカエズや金子潤ら在米日本人陶芸家の作品を集めた構成で、戦後日本の陶芸にも影響を与えてきたアメリカの現代陶芸を回顧する日本で初めての試みです。


(左上写真:ロン・ラング 「魚のトロフィー」1980年頃)
(右上写真:デヴィッド・ミドルブルック 「飛ぶ種」1976年頃)
(左写真:リチャード・ノトキン 「楕円形の脳のティーポット」1993年愛知県陶磁資料館蔵)
■主な出品作家と総作品数 ピーター・ヴォーコス
ルディ・オーティオ
マリリン・レヴィン
ロバート・アーネソン
金子 潤
等69作家、131点

会場 茨城県陶芸美術館 企画展示室、オープンギャラリー及び県民ギャラリー
住所 〒309-1611 茨城県笠間市笠間2345番地(笠間芸術の森公園内)
電話 0296-70-0011
入館料 一般 600(500)/高大生450(350)/小中生250(200)
( )内は20名以上の団体料金
昭和13年4月1日以前に生まれた方、障害者手帳、療育手帳をお持ちの方と付き添いの方(ただし1人につき1人まで)、土曜日は高校生以下無料。
交通 電車/JR常磐線で上野〜友部駅(特急70分)
    友部駅から笠間市内観光周遊無料バス(定員28名)で20分
    友部駅からJR水戸線乗り換え、笠間駅(9分)下車、笠間駅からタクシー利用5分
 /北関東自動車道、岩間インターから20分、水戸インターから30分
高速バス/東京駅八重洲南口から[笠間行]を利用して90〜120分
開館時間 9:30〜17:00(入館受付は16:30まで)
休館日 月曜日
URL http://www.edu.pref.ibaraki.jp/tougei/
関連
  イベント
美術講演会
 日時 平成16年2月15日(日) 午後1時30分から
 場所 当館多目的ホール(入場無料)先着150名
 講師 梶谷 胖氏(本展出品作家)
 演題 「アメリカ現代陶芸―1980年代を中心に」