企画展 美濃の古瀬戸窯 ―下石西山窯跡―
<会期>平成16年1月9日(金)〜2月15日(日)
 15世紀中頃、美濃窯では無釉の碗・皿など日用雑器、いわゆる山茶碗の生産にかわり、灰釉・鉄釉を施した施釉陶器の生産を始めます。これは中世瀬戸窯において中国陶磁の影響を受けつつ、上層階級を需要対象に生産されていた施釉陶器「古瀬戸」に続くものでした。この施釉陶器を美濃では「古瀬戸系施釉陶器」と呼び、現在土岐市内に8箇所の古瀬戸系施釉陶器窯跡が確認されています。そのうちの1つ下石西山窯跡が近年発掘調査され、窯体構造や作業場など生産遺跡の様相が明らかにされました。
また、焼成製品として天目茶碗、平碗、緑釉皿、卸目付大皿、擂鉢、瓶子、有耳壷、香炉などがあり、山茶碗の生産器種とは比較にならない程、多器種にわたって遺物が出土しました。
 今回の展示では、美濃窯において古瀬戸系施釉陶器窯では初めての発掘調査となった下石西山窯跡の調査成果を紹介します。


会場 土岐市美濃陶磁歴史館
住所 〒509-5142 岐阜県土岐市泉町久尻1263
電話 0572-55-1245
入館料 大人200円/高校・大学生100円/小中学生50円
交 通 JR中央本線「土岐市駅」より徒歩10分
中央自動車道「土岐インター」より車10分
開館時間 10:00〜16:30(ただし入館は16:00まで)
休館日 月曜日(1月12日は開館)、1月13日、14日、23日、2月12日