テーマ展示 「サービスプレートの歴史」展 |
<会期>平成16年4月10日(土)〜7月25日(日) |
18世紀のルイ王朝時代、近代中央集権国家としてヨーロッパ各国の手本となった頃、フランス料理とそのテーブルマナーが世界各国に広められました。また、日本国が海外の賓客を迎える時は日本料理かフランス料理で晩餐会が開かれ、フランス料理は世界のフォーマル様式の食事スタイルとして定着しています。
我が国では1960年代以降に高度経済成長を遂げ、「東京オリンピック」の開催を迎えます。これを契機にホテルの建築ラッシュがおこり、フランス料理も一般に広められてきました。近年のレストランブームなどでも外食産業は発展し、料理のセンスが洗練され、ディナーセットのデザインにも影響しました。
中でも、メイン料理にだされるディナー皿より一回り大きい「サービスプレート」は食卓に着く「とっておきのお客様」をもてなす食器として、そのホテルやレストランの象徴やインテリアなどのコンセプトを表わすテーブルウエアの主役として使われてきました。今日はフランス料理だけでなく、各種西洋料理や中国料理、フォーマルからカジュアル様式に至るまで使われており、その時代のデザイン傾向を映し出すだけでなく、権威や世相、風土などを今日に伝える資料とも言えます。
当展示は、ホテル、レストランの食物を華やかに演出する直径30cmの「サービスプレート」に関する歴史と、デザインの変遷等について紹介するものです。
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■展示内容
(1)サービスプレートとは
(2)サービスプレートの起源と歴史
(3)サービスプレートの生産と流行
(4)日本の高度成長とホテル、レストランでのサービスプレート
(5)現在のサービスプレート
展示総数100点 |