今回は、「茶の湯の焼物」シリーズの第3回として、京焼を取り上げます。
京焼とは、一般的に近世初頭から京都の市街地周辺に築かれた登窯で焼成された陶磁器を指します。色絵を大成した野々村仁清(1694ヵ)と独自のデザインと意匠を展開した尾形乾山(1663〜1743)がその代表格ですが、江戸後期には京都で初めての磁器焼成をおこなった奥田頴川(1753〜1811)に続いて青木木米(1767〜1855)、仁阿弥道八(1783〜1855)、永楽保全(1795〜1854)、永楽和全(1823〜1896)、宮川長造(1791〜1860)等の陶工が輩出します。また、粟田口を中心とする東山山麓の古清水など、洗練された美と趣の京焼作品約60点を二期に分けて展示いたします。
◆前期/3月1日(金)〜4月25日(日)=本阿弥光甫・尾形乾山・仁阿弥道八・奥田頴川・青木木米
◆後期/4月28日(水)〜6月13日(日)=野々村仁清・古清水・永楽了全・永楽保全・永楽和全・宮川長造
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