洛陽の夢 唐三彩展
<会期>平成16年5月25日(火)〜7月11日(日)
 約100年前、洛陽市郊外の鉄道工事現場で、緑や黄、藍などの彩り鮮やかな焼き物が大量に見つかり、世界に衝撃を与えました。人物や動物をかたどった人形や壷、皿、碗などの遺物は唐三彩とよばれ、貴族の墓への副葬品でした。これらの優美な品々がいつ誕生し、どのような様式的変化を遂げつつ発展、展開したのかについては、今日も多くの謎が残されたままです。
 唐の首都は現在の陝西省西安市でしたが、河南省の洛陽も東の副都として栄え、女帝則天武后(624−705)時代には首都となったこともあります。687年に埋葬された武后の息子の后、哀皇后の墓から1998年に発見された海外初公開の品々や、中央アジアの安国(現在のウズベキスタンのボハラ)出身の将軍で709年の改葬が確認できる安菩墓の出土品など、河南省各地の年代のはっきりした遺品に窯址からの発掘品を加えた118件で、不明な点の多いこの焼き物の誕生と展開を跡づける初めての展覧会です。



会場 サントリー美術館
住所 東京都港区元赤坂1−2−3
東京サントリービル11階
電話 03-3470-1073
入館料 一般1,000円/高校・大学生800円/小・中学生600円
※10名以上の団体は各100円割引
交 通 営団地下鉄 銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」地下道B出口正面
開館時間 10:00〜17:00
毎週金曜日のみ19:00まで、入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日
URL http://www.suntory.co.jp/sma/
関連イベント ・第333回美術講演会
日  時 平成16年7月3日(土)午後2時より(受付は午後1時30分から)
会  場 東京サントリービル4階会議室
講  師 出川哲朗氏(大阪市立東洋陶磁美術館学芸課長)
テ ー マ 「河南省の唐三彩について」
会  費 500円(友の会会員は無料)
定  員 100名
応募方法 お一人につき往復ハガキ1枚に、住所・氏名・年齢・電話番号(友の会の方は会員番号も)を明記し、美術館講演会係宛にお申込みください。折り返し、入場整理券をお送りいたします。なお、定員を超える場合は抽選とさせていただきますので、ご了承ください。
応募締切 平成16年6月18日(金)必着

・ギャラリートーク
日  時 平成16年6月12日(土)・26日(土)
会  場 サントリー美術館展示室
*当館学芸員による展示解説(聴講無料)