群青と青緑の世界　−染付と青磁のうつわ− ＜会期＞平成16年5月22日（土）〜7月4日（日） 　根津美術館では、梅雨の季節を爽やかに過ごせるように、群青色の文様のある染付磁器と青磁の器の展覧会を致します。 　中国で始まった青磁は、長い時をかけて美しい釉色を完成させました。なかでも浙江省杭州地方で焼かれた古越磁と呼ばれるオリーブ色の釉は、落ち着いた色彩で鶏や蛙、羊などのかわいらしい造形を生み出しました。一方、宋時代の青磁は空の色と紛うばかりの澄みきった美しさが特徴で、牡丹花唐草などの優雅な文様を展開しました。 　中国では青花といわれる染付は、14世紀には華やかな群青の文様の世界を作り出し、朝鮮や日本、さらにヨーロッパの陶磁にも多大な影響を与えました。 　今回の展示では中国、朝鮮半島、日本の肥前磁器など館蔵の作品を中心に60点を選び、みずみずしい色あいの青と緑のうつわの魅力を楽しんで頂きたく存じます。 ▲青花秋草文壷 ▲青磁蓮華唐草文水瓶 （重要文化財：高麗青磁） ■主な展示作品 ・緑釉羊圏　一基　漢時代 ・青磁鶏口壷　越州窯　一口　東晋時代 ・青磁瓜形水注　龍泉窯　一口　南宋時代 ・青花花卉文盤　景徳鎮窯　一枚　明時代　（重要文化財） ・青花秋草文壷　一口　朝鮮王朝時代　秋山コレクション など ■会場 財団法人　根津美術館 ■住所 東京都港区南青山6-5-1 ■電話 03-3400-2536 ■入館料 一般1,000円（700円）／学生700円（500円） ※庭園入園料を含む・（　）内は20名以上の団体料金、但し要予約 ■交　通 地下鉄銀座・半蔵門・千代田各線『表参道駅』下車 A5出口を右折徒歩8分、またはB4エスカレーターを出て直進徒歩10分 ■開館時間 9:30〜16:30（入館は16:00まで） ■休館日 月曜日 ■URL http://www.nezu-muse.or.jp/ ■関連イベント ・展示解説　 5月22日（土）・6月5日（土）・6月19日（土）・7月3日（土）　 午後2時より