中国の陶磁器 ―3世紀から19世紀まで―
<会期>平成16年6月6日(日)〜8月1日(日)
 中国のやきものの歴史は8000年前頃から始まり、新石器時代には紅陶、灰陶、彩陶、黒陶、白陶などが作られ、紀元前1300年頃には釉薬を用いたやきものが作られるようになります。そして後漢時代には緑釉、褐釉といった色を備えた施釉陶器が作られるに至ります。
古代の製陶技術から大きく進んだのが紀元2世紀頃で、耐久性の高い釉薬と土を用いた青磁が作られるようになり、三国〜晋時代(3〜5世紀)にはより磁器の精度が高まっていきます。本展覧会はこの3世紀以降の中国の陶磁器を館蔵品によって紹介するものです。晋時代(3〜5世紀)の青磁、唐時代(7〜10世紀)の三彩、宋時代(10〜13世紀)の青磁、明時代(14〜17世紀)の青花と色絵磁器、清時代(17〜20世紀)の粉彩など約80点を展示いたします。1600年間の中国のやきものがたどった技術の変遷や、装飾に現れた時代ごとに異なる美意識の一端をこの機会にご鑑賞ください。


■主な展示作品
・青磁神亭 晋時代
・三彩壷  唐時代
・青磁銹花花鳥文水注 唐時代
・青白磁刻花唐草文水注 北宋時代
・青磁鳳凰耳花生 銘万声(国宝) 南宋時代 
など

会場 和泉市久保惣記念美術館
住所 大阪府和泉市内田町3-6-12
電話 0725-54-0001
入館料 一般500円/高・大生300円/中学生以下無料
交 通 ・泉北高速鉄道「和泉中央駅」下車 南海バス(1)(3)乗り場より「春木川」「若樫」行、「松尾寺」「美術館前」行(約10分)
・JR阪和線「和泉府中駅」下車徒歩5分の南海バス停「和泉府中車庫前」より「春木川」「若樫」行(約30分)
・南海本線「泉大津駅」下車、南海バス(2)乗り場より「春木川」「若樫」行(約40分)
 いずれもバス停「美術館前」下車
・阪和自動車道「岸和田・和泉インター」より約3分
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30分まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
URL http://www.ikm-unet.ocn.ne.jp/
関連イベント ・展示解説
7月11日(日)午後1時より(聴講無料)
学芸員による解説を展示室にて行います。