特集展示
古曾部焼 ―ひとびとに愛された素朴な美のうつわ―
<会期>平成16年12月8日(水)〜平成17年1月17日(月)
古曾部焼は、江戸時代後期から大正時代まで大阪府高槻市で焼かれ、大阪で広く流通した焼き物です。古曾部焼を創業した陶工である五十嵐新平は京都で修行したと伝えられ、寛政年間(1789〜1801)に高槻市古曾部町に窯を開き、四代信平まで約120年間にわたって操業を続けました。この間、茶器から日常雑器にいたるさまざまな製品を近郊に向けて生産し、大阪や京都の料理屋の注文に応えることもありました。その素朴なデザインは現在でも陶磁器愛好家や収集家に広く親しまれています。
 当博物館には、このような古曾部焼の質・量両面におけるきわめて充実した内容の所蔵品や寄託品があります。本展示では、これらの資料を広く公開するとともに、近年行われた窯跡の発掘調査で出土した陶片・窯道具や、藩へ開業を願い出た書状といった関連資料を紹介し、古曾部焼の意匠的・技術的系譜の問題や生産・流通の実態などに迫ります。

会場 大阪歴史博物館
住所 大阪府大阪市中央区大手前4-1-32
電話 09-6946-5728
入館料 大人600円(540円)/高大生400円(360円)
※( )内は20名以上の団体割引料金、中学生以下・市内在住の65歳以上・障害者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。
休館日 毎週火曜日、12月28日〜1月4日
開館時間 9:30〜17:00(金曜日は20時まで)
入館は閉館の30分前まで
URL http://www.mus-his.city.osaka.jp/
関連
イベント
・なにわ歴博講座「古曾部焼の様式と技術の系譜をさぐる」
 
講師:佐藤 隆(当館学芸員)
 日時:平成17年1月14日(金)18:30〜19:45
 会場:当館4階講堂
 定員:250名(先着順)
 参加費:200円

・当館学芸員による展示解説
 
日時:平成16年12月18日(土)・平成17年1月15日(土)
    13:30〜14:00
 会場:当館8階特集展示室
 参加費:無料(常設展示観覧券が必要です)