コーススケジュール 嬉野温泉・有田駅発着 5ヶ所観光(所要時間約7時間10分)

 
 ■佐賀県立九州陶磁文化館(10:10〜11:00)
  
 バスに乗るとまもなく、やきものの美術館として有名な佐賀県立九州陶磁文化館に到着しました。「ここを見学するのが、楽しみだったの」というお客さんも多く、みなさん足早に館内へ入っていかれました。うまか陶スタッフもしょっちゅうおじゃましていますが、すばらしい所蔵品をじっくりと鑑賞できるので、何度来てもいいところなんです。他の皆さんと受付で資料をもらっていると、視線を感じる…。「あれ?うまか陶さん、何やってるの?」と館の方。あちゃー、見つかりました。「実はツアーに参加しているんです。」とちょっぴり顔を赤らめることに。

 さあ、そんな私をよそにみなさんは既に展示場へと繰り出しています。輸出伊万里を集めた蒲原コレクションの前で、その絢爛豪華な陶磁器の姿を前に、みなさんため息。また各技法を紹介したコーナーでは、熱心にメモをとって勉強する人もいました。江戸時代の有田陶磁器を一堂に集めた、有名な「柴田コレクション」コーナーでは、皆さんその量と、作品の素晴らしさに圧倒されているご様子。「とても見ごたえがあるね。佐賀の人はいつも見ることができて羨ましい」との声も。ツアーに参加されていた方は、関西を中心に北九州の方などがいらっしゃいました。歴史的な所蔵作品や現代作家の作品に加え、ここには有田焼の現代技術の粋を集めてつくられた「からくり時計」もあります。30分ごとにそのパフォーマンスが行われ、大人といえども目が釘付け。どんなからくりかは、来てのおたのしみ!

 館内は展示作品だけではなく、いたるところに陶磁器を見ることができます。例えばドアの取っ手。どれも美しい絵付けがほどこされている磁器製。また庭園にも磁器のガーデングッズや、オブジェがあります。極めつけはトイレ!実は九州陶磁文化館のトイレはこの春に改装されたばかりで、通常のトイレに加え、便器はもちろん洗面からゴミ箱、トイレットペーパーのホルダーに至るまで有田焼でできた豪華トイレがあるんです。最近できたばかりで、ガイド本などに掲載されていないせいか、皆さんご存知ない様子。ちょっと知ったかぶって、うまか陶が教えると、どっと皆さんでこのトイレを見学。見学だけじゃ、もったいないってことで、記念(?)に利用。トイレでこんなに盛り上がるのも、旅ならではのおもしろさでしょうか。
 さてみなさん、やきもの好きの方ばかりだったので、見学時間もあっという間という感じ。次へ出向くのも名残惜しい様子で、「絶対また見学にくるわ」「こんな素敵なところだったのね」とご満足されているようでした。
  

次のポイント:柿右衛門窯へ→