■彩りの暮らし■
―テーブルセッティングによる食空間提案―
 テレビや雑誌で活躍されている、プロのコーディネーターや料理研究家によるテーブルセッティングを紹介するコーナー。テーブルウェアフェスティバルでは様々なブースがありましたが、ここが一番人気があったのではないでしょうか?憧れの先生方の作品を目の前で見られるということで、一日中人が多く、そして滞在時間も長い! お料理番組でお馴染みの江上栄子さんは、有田の香蘭社がもつ約100年ほど前のデザイン帳を参考に表現した「染錦友禅菊」という器を用いたコーディネート。多くの人がその微妙な色彩に足を止めていました。押すな押すなの人垣で、一体どなたのコーナーかしらと覗いたのは、加藤タキさんのブース。気の合う友達とのお茶の時間をテーマとしてテーブルは、大人気でした。そんな中でやっと撮れた写真です。
 このコーナーでは、今回特別展示として料理研究家としておなじみの服部幸應氏が紹介する「エルブシ」のコーナーもありました。「エルブジ」は現在世界で最も注目されているスペインのレストラン。料理界のダリまたはピカソと呼ばれるフェラン・アドリア氏が料理長を務めています。たくさんのお皿に少しづつサーブされるスタイルで、丸や四角と様々な形のお皿が使われています。その斬新な形や使い方に、しばし釘付けになります。いかにも業界の方というような人も、じっくりと鑑賞されていました。


木村ふみさんのテーブル。テーマパークのような総合的な演出に引き込まれます。

落合なお子さんのテーブル。明るく楽しい和の空間。


江上栄子さんのテーブルには斬新な器。グレーの色合いが、不思議な存在感。

大人気だった加藤タキさんのテーブル。ゆっくりお茶の時間を楽しめそうです。


「エルブシ」コーナーでは、器とともに料理の写真やビデオも。初めて見る器に、感嘆の声をあげる人もいました

まるで「レンゲ」のような「エルブシ」器。これに、小さなオードブルやソースなどをのせてすすめるのです