「海を渡った有田の現代陶芸」展
大英博物館を飾った匠と次世代の陶芸家たち
天草陶石が輝く400年の歴史
2002.09.05

 熊本県伝統工芸館にて、佐賀の陶芸作家作品が一堂に展示。一昨年イギリスにれ開催された大英博物館佐賀県陶芸展の作品から、有田陶芸協会所属作家の作品が並びます。

 有田焼(伊万里焼)は17世紀の初め、文禄・慶長の役で佐賀藩主、鍋島直茂公に従って帰化した陶工・李参平によって佐賀県有田町の泉山で白磁鉱脈を発見し焼いたのが始まりだと伝えられています。
 移り変わる時代の中で技術は完成し、日本を代表する美術工芸品として、ヨーロッパなど海外へも輸出されるようになり、欧州王侯貴族をはじめ世界の人々に愛されてきました。
 現代も有田陶芸の原料は天草陶石が主流を占めており、天草・有田の交流の中で大きく伸びています。
 一昨年、イギリスで開催された佐賀県陶芸協会展による大英博物館佐賀県陶芸展には、日本を代表する佐賀の陶芸家と、佐賀の将来を担う若手陶芸作家作品が出品され、イギリスの陶芸ファンを魅了したと伝えられています。
 今回は、有田陶芸協会の全面的な協力を得て、卓越した技と美を、広く熊本県民に紹介し、熊本工芸文化、産業の躍進の契機になることを願って本展覧会を企画しました。

■会場
 熊本県伝統工芸館2階常設展示室(熊本県熊本市千葉城町3-35 電話096-324-4930)

■会期
 平成14年9月3日(火)〜9月29日(日)(月曜休館・但し9/23は開館9/24休館)

■開館時間
 9:00〜17:00

■出品協力
 有田陶芸協会 会員53名