まーちゃんの陶芸体験日記 教室ウォッチング
第一回(平成14年7月27日)
<LESSON3―紐づくり―>
 第一回目の講座の最後は紐づくりで、湯呑みをつくります。紐づくりとは、紐状にした土を積み上げて成形していく技法です。湯呑みということで、今回の講座では一番大きな作品になりそうです。
1.底をつくる
卵大より少し少なめの土を手に取り、丸めます。そしてその土をろくろ台につけて、厚さ1.5cmくらいの円盤状になるように叩きのばします。きれいな真円になるように、ろくろを回しながら、竹べらをコンパスがわりにし、円盤の縁をきりとります。


竹べらで円盤の縁を切り取る際には、ろくろを早めに回し、竹べらがぐらつかないよう、自分の脇をしっかりしめて持ちます。また底が薄いと、あとで高台裏をつくるときに、穴があいてしまうので、厚さには注意しましょう。
2.土で紐をつくる
円盤状の底をぐるりと囲めるほどの長さの紐を、土でつくります。適量の土を手に取り、水で湿らせた板の上で、手の平を使って、転がしながら指の太さくらいの紐状にします。この時、紐がどこも均一の太さになるようにしましょう。
3.作った紐は乾かないように
作業をすすめやすくするために、何本か紐をつくります。この時、後で使う紐状の土が乾かないように、湿らせた雑巾で覆っておきます。
4.一段目をつくる
円盤状の底の上に紐状の土を、ぐるりとはわせます。あまった部分はきりとります。上に載せた土と底の土の間に隙間が出来ないよう、しっかり指でなじませます。

一段目の紐を載せる時、紐が底からはみ出さず、また内側にもいきすぎないよう、縁ぎりぎりの真上に載せます。また指で底と紐の土をなじませる時、図のような形になるようにします。この時、隙間がないようにしないと、あとでひび割れなどの原因になるので要注意。
5.二段目、三段目と積み上げていく。
二段目と積み上げ行く際は、前に載せた紐よりも少し内側に紐を載せ、下の土となじませます。(図参照)また、前に載せた紐の継ぎ目と別の場所に継ぎ目がくるようにします。
慣れてきたら、2〜3段積み上げてから、まとめて下の土となじませるようにすると、できあがりが早くなります。

下の土と上の土をなじませる時には、親指を器の内側、人さし指を器の外側にすると、作業がしやすくなります。その際に人さし指で、外側の土を下から上に引き上げ、親指で内側の土を上から下になじませるようにするときれいに出来上がります。紐を積み上げて、なじませていくうちに、初心者は器が外側にふくらみがちです。広がりすぎないように気をつけましょう。
6.縁を整える
縁を、前出のぐい呑みの時と同じように、切り糸と指を使って調えます。また竹べらを使って高台を削りだします。形ができたら、切り糸をぴんと張って、ろくろ台から作品を切り離します。ぐい呑み制作と同じく、高台裏を掻きだし名前をかいてできあがり。ところがまーちゃんは、途中先生から「何をつくっているの?」と聞かれ大ショック!「湯呑みに決まっているじゃないですか〜」とのまーちゃんの叫びに教室は大爆笑となりました。
7.完成!
本日最終の作品が完成。初日にして、3つの作品ができあがりました。この後、乾燥させるため、教室内の作品置き場に設置しました。来週はたたら作りに挑戦です。
LESSON4成形仕上げへ続く