トップ >> 有田陶器市 >> 2008年・第105回 有田陶器市 >> フォトレポート(3)
2008年 第105回・有田陶器市 うまか陶スタッフフォトレポート
◆もうひとつのみどころ編◆
器市会場に着けば、色とりどりのお買い得商品が並んでいます。
つい商品棚だけに目が集中してしまいますが、有田には見どころがたくさん。陶器市のついでに、有田の魅力にはまれる場所をご紹介します!
まずは窯元さんのすてきなお庭。陶器市期間中のみ公開されているところが多く、会場の喧騒とは、うってかわって静かで心落ち着く、ちょっと趣きの違う陶器市を満喫できます。
そして、もうひとつの見どころは有田陶器市会場の街並。特に内山地区は白壁土蔵づくりの建物などが並ぶ重要伝統的建造物群保存地区に選定されている歴史的景観が魅力。新しく建てられた建物も周囲の景観になじむよう、レトロな雰囲気のものが多いのです。お買い物ついでに、ふとお店を見上げてみてください。

こちらは柿右衛門窯さんの母屋。陶器市期間は特別に公開されており、この母屋で人間国宝14代酒井田柿右衛門さんの作品を間近で鑑賞できたり、すばらしいお庭を眺めながらお茶をいただくことができます。 柿右衛門窯の母屋から見た広いお庭。
美しい緑と花々にしばしうっとり。陶器市に来ていることを忘れさせてくれます。
私もお茶とお菓子をいただきました。もちろん、お茶は柿右衛門窯のお湯呑で。
お庭をながめらながいただく、お茶は絶品!

満開のツツジの中で、染付の噴水が目をひくお庭は、源右衛門窯さん。
陶器市ルックで来ていることを忘れて、思わず優雅に歩きたくなる?!
お庭の奥には、源右衛門窯の工場があります。
窯の煙突がなんともやきものの街らしい風景ですね。
ちょっとしたところにも、窯元さんのセンスが光ます。
これは大鉢を水盤にされていました。緑のもみじ葉がとても美しい。思わずシャッターを押してしまいました。

こちらは源右衛門窯さんと同じ黒牟田地区にある、利久窯さん。シャクナゲのお庭が有名です。新聞でも紹介されたので、私がおじゃました日もたくさんのお客さんで賑わっていました。 これが噂のシャクナゲ庭。
色とりどりのお花が咲き乱れています。
それにしても、大きなお庭です。シャクナゲの森と言ってもいいような、このお花をバックに記念撮影する人も多かったです。

場所を変えて、ここからは陶器市のメインストリートでみかけたレトロな建物。
これは、レンガづくりのお店と消防団の格納庫。古い建物を上手に活かして活用されているんですね。
十六夜庵さんというお店の軒先で見つけた外灯。
電球のかさの部分が、磁器になっています。
このかさは人気だったようで、撮影する人も多く、「コレ欲しい」とその場を離れがたい女性たちもいましたよ。
こちらは古くから続く有田焼用の絵の具屋さんのお店。
重厚感のある、どっしりとした白壁土蔵づくり。
こんな家に住んでみたい?!

こちらも趣きのあるお店。
有田の街並には、こんなお家やお店がたくさん並んでいます。普段でも、有田の通りはとても綺麗でゴミが落ちていることはほとんどありません。
これは石造りの有田陶磁美術館。
なんでも昔はやきものの倉庫として使われていた建物だそうです。そしてこの美術館、展示スペース168平方メートルと公的美術館としては国内最小規模また、昭和29年に、佐賀県の登録博物館第一号として開館したという由緒ある美術館なのです。
おっとこちらのお店の外灯にも、磁器のかさ。
蛸唐草文様が絵付けされていますね。レトロな街並とぴったりマッチしています。

そして、お店の二階を見上げれば、窓際に陶磁器が並べてあり、これもなかなかいい眺め。 こちらは宝寿窯さんが出店されていた、建物。
たぶん、元もお店だったんでしょうね。シンメトリックで直線的なデザイン。窓枠もレトロ感いっぱいです。
有田の街並には、このような歴史的建造物が多いので、新しく建て直された建物も景観を壊さないよう工夫されています。こちらは街中に数年前に新築された警察派出所。
●次へ→
Copyright(C)2002 Fukuhaku Printing CO.,LTD
このサイト内の文章や画像を無断転載することを禁じます