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名品図録

鹿児島県
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白地象嵌花文瓶
（しろじぞうがんはなもんびん）
薩摩（竪野窯）　Satsuma
鹿児島県　Kagoshima prefecture
17世紀後半～18世紀
口径4.8　高32.8　底径11.8
　陶土に白い精土を用いるか、もしくは陶胎の全面を白化粧でおおい磁器を模したやきもの「白薩摩」は、薩摩領内各地の陶器窯で作られた。竪野窯のこの徳利は、素地自体が白く、スタンプ印刻文と掻き落しの線刻文を施したあと、彫り痕に黒色の粘土をすり込み表面をぬぐう象嵌技法が効果的である。薄い透明釉をかけて焼かれた器表面はなめらかである。
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