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2009 おすすめ展覧会
−全国美術館で開催のやきもの関連展覧会−
生誕120年記念 小森忍 日本陶芸の幕開け
<会期>平成21年6月6日(土)〜7月20日(月・祝)
 小森忍(1889〜1962)は大阪に生まれ、明治44年(1911)に京都市立陶磁器試験場に入り、陶磁工業技術の基礎的研究に従事するとともに中国古陶磁、特に釉薬に関する研究を熱心に行いました。大正6年(1917)には、南満州鉄道株式会社中央試験所(中国・大連)の窯業課研究部主任に抜擢され、京都時代から行ってきた中国古陶磁の研究に没頭していきます。同10年(1921)には、同試験工場の一部を借用して「小森陶磁器研究所(とう雅堂窯)」を創設し、景徳鎮など中国各地の窯場を日本人として初めて本格的に調査しています。
以降、愛知県瀬戸市の「小森陶磁器研究所(山茶窯)」、三重県阿山郡の「財団法人佐那具陶磁器研究所(北斗窯)」などの各地を基盤として、中国古陶磁研究をベースに自身の信条であった「化土成玉(土を化かして玉と成す)」を実現させる作品づくりが行われていきます。その研究姿勢、作陶い対する考え方は、多くの陶芸を志す者たちへ影響を与えたばかりではなく、窯を開いた各地の窯業界にも大きな業績を残していきました。
本展は、小森が生涯を通じて追い求めた「総合芸術としてのやきもの」という理念と技を再評価するため、日本各地の小森陶磁器研究所で制作された広範な作品を展示するとともに、小森の窯業(陶磁)研究の基礎である中国陶磁と彼の制作した倣古作品との対比、そして小森と交流があり、また影響を受けた陶芸家にもスポットをあて、小森が日本陶芸界の幕開けに残した偉大な足跡を、改めて紹介するものです。

会場 江別市セラミックアートセンター
住所 北海道江別市西野幌114番地の5
電話 011-385-1004
入館料 一般600円(480円)、大・高校生350円(280円)、小・中学生200円(160円)※( )内は20人以上の団体、身障者手帳受給者は無料です。
開館時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(7/20は祝日開館)
URL http://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/ceramic/
関連イベント ◇講演会
「小森忍と中国陶磁」
・日時 6月13日(土)13時30分〜15時
・会場 セラミックアートセンター研修室(聴講無料)
・講師 矢島律子氏(町田市立博物館学芸員)

◇ギャラリートーク
当館学芸員による作品解説。
日時 6月20日(土)13時30分〜15時
※観覧料が必要です。

◇ワークショップ
掻落(かきおとし)技法(ぎほう)を使ってアイヌ文様のお皿をつくろう!
日時  6月20日(土) 10時〜13時
場所  センター教室工房
対象 小学生以上(小学校低学年は保護者同伴)先着30名
受講料  1,000円(材料費含む)
申込  6月9日(火)から開始

◇バックヤードツアー
当館学芸員がアートセンターの裏側をご案内します。
日時 6月27日(土)13時30分〜15時
※参加無料
※当日、開始時間までにセンター総合受付にお集まりください。
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