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2009 おすすめ展覧会
−全国美術館で開催のやきもの関連展覧会−
生誕120年記念
小森 忍 日本陶芸の幕開け
<会期>平成21年8月1日(土)〜9月13日(日)
小森忍(1889〜1962)は大阪に生まれ、明治44年(1911)に京都市立陶磁器試験場に入り、陶磁工業技術の基礎的研究に従事するとともに中国古陶磁、特に釉薬に関する研究を熱心に行いました。大正6年(1917)には、南満州鉄道株式会社中央試験所(中国・大連)の窯業課研究部主任に抜擢され、京都時代から行ってきた中国古陶磁の研究に没頭していきます。同10年(1921)には、同試験工場の一部を借用して「小森陶磁器研究所」を創設し、景徳鎮など中国各地の窯場を日本人として初めて本格的に調査しています。以降、愛知県瀬戸市の「小森陶磁器研究所(山茶窯)」、三重県阿山郡の「財団法人佐那具陶磁器研究所(府中窯)」、北海道江別市の「小森陶磁器研究所(北斗窯)」などの各地を基盤として、中国古陶磁研究をベースに自身の信条であった「化土成玉(土を化して玉と成す)」を実現させる作品づくりが行われていきます。その研究姿勢、作陶に対する考え方は、多くの陶芸を志す者たちへ影響を与えたばかりでなく、窯を開いた各地の窯業界にも大きな業績を残していきました。
本展は、小森が生涯を通じて追い求めた「総合芸術としてのやきもの」という理念と技を再評価するため、日本各地の小森陶磁器研究所で制作された広範な作品を展示するとともに、小森の窯業(陶芸)研究の基礎である中国陶磁と彼の制作した倣古作品との対比、そして小森と交流があり、また影響を受けた陶芸家にもスポットをあて、小森が日本陶芸界の幕開けに残した偉大な足跡を、改めて紹介するものです。

会場 瀬戸市美術館
住所 瀬戸市西茨町113-3 瀬戸市文化センター内
電話 0561-84-1093
入館料 一般 500円(400円) 高大生300円(240円)
( )内は20名以上の団体料金
中学生以下、65歳以上、妊婦、身心障害者の方は無料
開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで) 初日は11時開館
休館日 8月11日(火)、9月8日(火)
URL http://www.city.seto.aichi.jp/setomono/art/
交 通 ○JR名古屋駅から(所要時間約1時間)
 地下鉄東山線で「栄」へ。名鉄瀬戸線に乗り換え「栄町」から「尾張瀬戸」下車、徒歩13分。
○「名古屋I.C.」「長久手I.C.」から(所要時間約30分)
 東名高速道路「名古屋I.C.」「長久手I.C.」を降りて瀬戸方面へ。グリーンロード「愛・地球博記念公園」、または「八草I.C.」まで行き、左折(北)し、瀬戸市街地へ。
○「せと赤津I.C.」から(所要時間約10分)
 東海環状自動車道「せと赤津I.C.」を降りて瀬戸方面へ。
関連イベント ○講演会
「近代陶芸の発展における小森忍の窯業研究と作陶」
講師/唐澤昌宏氏(東京国立近代美術館主任研究員)
8月22日(土)13:30〜15:00 瀬戸市文化センター
文化交流館22会議室(聴講無料)

「近代日本における中国陶磁鑑賞と小森忍」
講師/矢島律子氏(町田市立博物館学芸員)
9月5日(土)13:30〜15:00 瀬戸市文化センター 
文化交流館22会議室(聴講無料)

○ワークショップ
「モザイクタイルに挑戦!」
8月29日(土)10:00〜・14:00〜、瀬戸市文化センター
文化交流館22会議室、
参加費/500円
定員/各15名
申込/事前申し込み必要
詳細はお問い合わせください。
協力:INAXライブミュージアム

○ギャラリートーク
当館学芸員による作品解説(要入館料)
8月1日(土)、8月23日(日) いずれも13時30分より、美術館1階ロビーにお集まりください。
※また、美術館ボランティアスタッフによる解説も開催期間中行っております。

<関連展示>
「瀬戸のタイル」
7月18日(土)〜9月27日(日)
瀬戸蔵ミュージアム蔵特別展示室

「陶磁器デザインの現在」
7月4日(土)〜9月23日(水・祝)
瀬戸市新世紀工芸館
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