トップ >> おすすめ展覧会 >> かわら ―瓦からみた大津史―
2008 おすすめ展覧会
−全国美術館で開催のやきもの関連展覧会−
かわら ―瓦からみた大津史―
<会期>平成20年10月11日(土)〜11月24日(月)
 大津の市街地も、全国の都市と同様、ビルが立ち並び、一般の民家でも瓦屋根の住宅が段々少なくなってきました。このままでは日本住宅から瓦が消えてしまう日が来るかもしれません。ましてや、葺きかえられた古い瓦は「瓦礫(がれき)」となる運命です。しかし、それら「瓦礫の山」は、日本の歴史を物語る「宝の山」でもあるのです。
 さて日本の瓦が伝わったのは、今からおよそ1400年前の飛鳥時代。大津にも、その頃につくられた瓦が、穴太(あのう)廃寺から出土しています。以来、大津も古代寺院の造営とともに、さまざまな意匠の瓦が製作されました。江戸時代初期には、松本村(大津市松本)が瓦の一大産地として登場。またこの時代、一人の瓦師が瓦界に革命を起します。その名は西村半兵衛。発明された瓦は「桟瓦(さんがわら)」。古くは、丸瓦と平瓦を組み合わせた「本瓦葺」が瓦屋根の主流でしたが、半兵衛による桟瓦の発明により、庶民の住宅に、軽量で安価な桟瓦が普及したのです。
 本展では、飛鳥・白鳳期から奈良・平安時代にかけて生み出された古代瓦を始め、江戸時代の松本村瓦師や西村半兵衛の銘を持つユニークな鬼瓦、猿や虎、猪などのかわいい動物をあしらった鬼瓦、さまざまな屋根の姿を描いた屏風や絵図面などを展示。皆さんを奥深い「瓦の世界」に御案内します。



会場 大津市歴史資料館
住所 大津市御陵町2-2
電話 077-521-2100
入館料 一般600円(480円)・高校大学生500円(400円)・小中学生200円(160円)
※( )内は団体・前売り
※団体は15名様以上、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障害者の方は団体・前売料金。
開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 10月14日、20日、27日、11月4日、10日、17日
URL http://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/
関連イベント 企画展「かわら」記念講演会(第414回れきはく講座)
大津の古代寺院と

講師:森 郁夫(帝塚山大学教授)
平成20年10月18日(土) 13:30〜15:00
【申込締切】10月8日(水) 【参加料】300円(カード会員150円)

企画展「かわら」関連講座(第415回れきはく講座)
古代の瓦づくり実演

講師:山本瓦工業株式会社
【午前午後の2回開催・定員50名】
【申込締切】10月22日(水) 【参加料】300円(カード会員150円)
Copyright(C)2002 Fukuhaku Printing CO.,LTD
このサイト内の文章や画像を無断転載することを禁じます